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第36回 防災一口メモ
情報提供:宮古島地方気象台
黄砂の季節
黄砂は、主に中国大陸の乾燥地帯や黄土地帯の微細な砂粒が強風によって多量に舞い上がり、上空の西風によって、中国や朝鮮半島、日本などの広い範囲に拡散し、ゆっくりと降下する現象です(図参照)。
発生地から遠い日本などに飛来する黄砂の粒の大きさは、タバコの煙の粒子の直径よりやや大きい程度で、地質学においては砂というよりも「泥」に分類されます。
日本における黄砂現象は春に観測されることが多く、周りの景色や空が黄色くかすみ、洗濯物が汚れるなどの影響があります。黄砂の量が多いと、見通しがきかなくなり、飛行機が欠航することも稀にあります。
1967年以降、日本での黄砂観測日数は年平均20日程度ですが、2000年から2002年にかけては50日前後と大幅に増加しました。宮古島地方では2月~4月にかけてもっとも多く黄砂が観測されますが、秋に観測されることもあります。
気象台では、日常生活に影響を及ぼすような黄砂を観測又は予想した場合には「黄砂に関する気象情報」を発表します。また、気象庁ホームページに黄砂の観測地点や予測図を掲載していますのでご利用ください。
黄砂飛来のしくみ
宮古島地方気象台 技術課
電話:0980-72-3051