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第29回 防災一口メモ
情報提供:宮古島地方気象台
夏季のにわか雨
夏季、外出中に突然の雨に見舞われたことがないでしょうか?
宮古島地方では、梅雨も明け、本格的な夏場を迎える7月~9月において、熱的な要因で雨雲が発生し、晴れていたのに突然激しいにわか雨「カタブイ」(片降り)が降ることがあります。(夕立もその一つです)
この雨は持続時間が短く、しばらくすると止むことが多いのですが、ときには数時間降り続き、大雨注意報や警報がでるほどの雷を伴った大雨になることがあります。
雨雲の発生は、日射によって地表面が暖められることが要因です。地面は海よりも暖まりやすいので、地表面上の空気は軽くなって上昇します。空気が上昇した場所では、それを補うため、周囲から空気が集まってきます。そのため、対流活動が活発となり、雨雲が発達し、局地的に雷を伴った激しい雨が降ります。
特に日差しが強く、風が弱い日ほど、島の風下側で大雨の降る可能性が高くなります。
なお、雨雲の発生場所は主に島の風下(南風の場合は主に北側、東風の場合は主に西側など)であるため、ある程度場所が特定できます。布団や洗濯物を干す場合や外出の際に傘を持つかどうかの判断など、風向きから、どのあたりで雨が降りやすいかを知っておくと役立ちます。
宮古島地方気象台 技術課
電話:0980-72-3051