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第17回 防災一口メモ
情報提供:宮古島地方気象台
熱中症に注意
熱中症とは、高温の環境の中で体内の水分や塩分が失われ、体温調節がうまく働かなくなって体温が上昇して起きる、さまざまな症状のことをいいます。人間の体温は一定に保たれるようにコントロールされていますが、高温・多湿の環境の中で水分補給を行わず、長時間活動を続けると体温の上昇と脱水・循環不全を生じます。
熱中症というと、炎天下での激しい運動や作業の際に起きるものと思われがちですが、実は屋内での日常生活においても発生します。特に、体温の調節機能が低下している高齢者は条件次第では安静時にも熱中症にかかることがあり十分注意が必要です。重症型になると死亡することもありますが、発症から20分以内に体温を下げることができれば確実に救命できると言われています。
熱中症になった場合は、早期発見・早期治療が必要です。その症状は、熱中症I~III度に分類され、I度(軽症):ふくらはぎや足の裏の筋肉などの突然のけいれん、立ちくらみ、II度(中症):強い疲労感、めまい、頭痛、吐き気、おう吐、下痢、体温の上昇、III度(重症):II度(中症)に加えて38度以上の高熱+脳神経症状(うわごとや訳のわからないことを言ったり、歩行・ランニング中にふらふらする)などの症状があります。
では、熱中症を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。気温が28度以上の環境ではこまめに休憩をとり、スポーツ飲料や水をこまめに飲み、木陰で休憩したり、室内ではエアコンで室温調整することです。
発症してしまったら、風通しのよい場所で着衣をゆるめ足を高くして寝かせ、濡れタオル等を体にかけて首筋・わき・心臓部を冷やすなどしてできるだけ体温を下げます。冷水・0.1パーセント程度の薄い食塩水・スポーツ飲料を多めに飲ませましょう。ただし、意識のない場合は窒息する恐れがあるので飲ませないで、早めに病院へ行きましょう。
これまで、宮古島市では平成19年に1件、平成18年に5件、平成17年に19件発生しており、これから10月ごろまでは特に注意が必要です。
過去の統計では、最高気温が33度以上になると熱中症患者が急増しています。このため、宮古島地方気象台では、そのような状況が予想される場合、天気概況で注意を呼びかけています。
緊急地震速報が本年10月1日から始まります。
詳しくは、気象庁緊急地震速報の解説を参照してください。
宮古島地方気象台 技術課
電話:0980-72-3051